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我が家の携帯代は高い⁉ 携帯電話料金が高くなる理由とその背景

現代社会では、生活必需品として欠かせない携帯電話。

しかし、最近ではその料金が高くなっていることことが多くの人にとって悩みの種。

特にスマートフォンが普及し、データ通信量や利用するサービスが増えたことで、料金は高くなる傾向があります。

まず最初に、では、なぜ携帯電話料金はこんなにも高くなったのでしょうか?

その理由について具体例を交えて見ていきましょう!

1. 携帯電話料金の全国的な平均

総務省の調査結果

総務省が発表した2023年のデータによると、全国の携帯電話の月額料金の平均は以下の通りです。

  • 大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル): 約8,600円
  • 格安SIM(MVNO)利用者: 約4,100円

例えば、ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアを使っている場合、月々の料金が高くなりがちです。

一方で、格安SIMを使うことで月々の支払いを大きく抑えることができます。

具体例1:家族4人の携帯料金

家族4人がそれぞれドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアを利用している場合、月々の料金がどうなっているか考えてみましょう。

  • 父親(ビジネスマン):データ容量を多く使う仕事用スマホ(約10GB~20GB/月)
  • 母親(主婦):ライトユーザー(約5GB/月)
  • 子供1(高校生):データ通信量が少ないが、SNSや動画視聴もあり(約4GB/月)
  • 子供2(小学生):主にWi-Fiでの利用が中心(約2GB/月)

このような家族が大手キャリアを利用していると、料金プランによっては、1人あたり7,000円~10,000円を支払っているケースが多いです。

仮に、全員が月額約9,000円のプランを選んだ場合、4人分で36,000円となります。
もし、同じ家族が格安SIMを使っていた場合、1人あたり約3,000円~5,000円で済むため、料金を大きく抑えられることが分かります。

具体例2:単身者の携帯料金

一人暮らしの会社員が、大手キャリアを利用している場合を考えてみましょう。

  • 単身者(会社員): 動画視聴やSNS、オンラインゲームなど、月に15GB程度のデータを使う。

このような利用状況で大手キャリアのプランを選ぶと、月々約8,000円〜12,000円を支払っていることが多いです。仮に月額約9,500円のプランだとしたら、年間で114,000円にもなります。

もし、同じ単身者が格安SIMを使っていた場合、月々約2,500円〜4,500円で済むため、年間の通信費を大幅に節約できます。

具体例3:データヘビーユーザーと高齢者の二人暮らし

データ通信を頻繁に利用する人と、通話がメインの高齢者が二人暮らしをしているケースを見てみましょう。

  • データヘビーユーザー(社会人): 仕事でテザリングを使うことが多く、プライベートでも動画視聴やオンライン会議で月に30GB以上使う。
  • 高齢者(通話メイン): データ通信はほとんど使わず、家族や友人との通話が主な連絡手段。月2GB程度で十分。

大手キャリアでこのような利用状況だと、データヘビーユーザーは月々10,000円〜15,000円、高齢者は月々3,000円〜6,000円程度の料金がかかることが多いです。仮に合計で月額約16,000円だとしたら、年間で192,000円もの出費になります。

これがもし格安SIMであれば、データヘビーユーザーでも月々5,000円〜7,000円、高齢者は月々1,000円〜2,000円程度に抑えられるため、二人合わせても月々7,000円〜9,000円で済ませることが可能です。

 

2. 携帯電話料金が高くなる理由

2.1 通信インフラの整備と維持費

携帯電話料金が高くなる理由の一つとして、通信インフラの整備や維持費が挙げられます。
例えば、家族4人が利用している携帯電話が快適に動作するためには、全国各地に広がる基地局や通信施設が必要です。
これらの設備には莫大なコストがかかります。
例えば、最新の5G(第5世代移動通信システム)のサービスが普及するためには、新しい基地局を作り、既存のネットワークを強化する必要があります。
これらの費用は最終的に消費者の料金に反映されるため、通信料金が高くなります。

2.2 プランの複雑さとオプションサービス

携帯電話料金が高くなる理由のもう一つは、プランの複雑さやオプションサービスです。
大手キャリアでは、多種多様な料金プランやオプションが提供されています。
家族全員が別々のプランを契約していると、それぞれのプランに応じた料金がかかります。
例えば、父親が「データ無制限プラン」、母親が「データ5GBプラン」、子供1が「データ3GBプラン」、子供2が「データ2GBプラン」と、それぞれ異なるプランに加入していた場合、オプション料金も含めて、料金が加算されます。

こうしたプランを使うことで、サービスの質を向上させることができる反面、料金が増えていくのです。

2.3 顧客維持戦略と割引キャンペーン

大手キャリアは新規顧客を獲得するために大規模な割引キャンペーンを行いますが、これらはしばしば長期契約を条件にしています。
家族全員が長期契約を結んでいた場合、初期の割引や特典を享受できますが、その後、契約が更新される際には通常の料金が適用されます。

2.4 競争の欠如

日本の携帯電話市場は、ドコモ、au、ソフトバンクという3大キャリアがほぼ支配しているため、価格競争が進みにくいという問題があります。
特に、地方では格安SIMの知名度のこともあり、また、店舗もなく消費者は選択肢が少なく、高い料金を支払い続けるしかないこともあります。

2.5 5Gの普及と新しい技術への投資

5Gは、4Gよりも通信速度が速く、大容量のデータを高速で送受信できる新しい技術です。

この5G技術の普及には、多額の設備投資が必要です。
たとえば、家族全員が5G対応スマートフォンを使っていると、通勤中に高速でインターネットを利用できる反面、その分の通信費用が料金に追加されるという形です。

3. 携帯電話料金が高くなる背景のまとめ

携帯電話料金が高くなる主な理由として、以下の点が挙げられます。

  • 通信インフラの維持・更新コスト:5Gや新しい技術の導入には高額な投資が必要で、その費用が料金に転嫁されます。
  • プランの複雑さとオプションサービス:多様なプランやオプションが積み重なって月額料金が高くなります。
  • 顧客維持戦略と割引キャンペーン:長期契約を結ぶことで、初期の割引が過ぎた後に料金が高くなることがあります。
  • 競争の欠如:国内の携帯市場が大手3社に支配されており、価格競争が進みにくい状態です。
  • 5G技術への投資:5Gサービスには高額な投資が必要で、それが消費者の料金に影響します。

これらの理由が絡み合い、携帯電話料金が高くなる背景にはさまざまな要因があります。

では、節約のポイントとなりそうな「格安SIM」とはどんなものなのでしょうか?
格安SIMに関する情報は以下の記事を参照してみてください。

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