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学資保険は本当に必要? ~ムダにならない!賢い教育資金の準備法~

目次

1. はじめに|学資保険、入っているけどよくわからない…

「学資保険、入ってるけど内容よくわからない…」「親にすすめられてなんとなく契約した」
そんな方、実はすごく多いんです。

でも本当にその保険、必要でしょうか?
教育資金の準備は大切。でもムダに保険料を払い続けて、肝心の貯金ができていない…なんてこと、ありませんか?

この記事では、学資保険の仕組みやデメリットをわかりやすく紹介しながら、「自分に合った教育資金の準備方法」を考えるきっかけをお届けします。

2. 学資保険とは?仕組みと基本をざっくり解説

まずは学資保険の基本から。
学資保険とは、子どもの教育資金を積み立てるための保険商品です。

仕組みはカンタン。

  • 契約者(親)が毎月決まった保険料を支払う
  • 子どもの入学時期(18歳など)にお金が受け取れる

また、多くの学資保険には、契約者(親)が万が一亡くなった場合、それ以降の保険料が免除される保障がついています。
これが「保険」たるゆえんですね。

しかし、「貯金+保険」のいいとこ取りに見える学資保険。実は、見直すべきポイントがたくさんあるんです!

3. どうして学資保険が“ムダ”と言われるのか

「学資保険はやめた方がいい」「ムダになりやすい」と聞いたことありませんか?
その理由は、以下の3つが大きいんです。

① 元本割れのリスクがある

積み立てた金額より、戻ってくるお金が少ない場合があります。
最近の低金利では、利率がほぼゼロ…むしろ手数料が引かれて、トータルでマイナスになることも。

② 途中解約で大損する

「家計が苦しくなって解約…」となると、払った金額より少ない解約返戻金しか戻らないケースが多いです。

③ 他の方法の方が効率がいい

つみたてNISAや投資信託など、学資保険より高い利回りが期待できる選択肢が増えています。
それなのに、昔からの「安心だから」という理由だけで学資保険を選んでしまう人が多いのが現状です。

次章では、これらをふまえて具体的なデメリット5選をわかりやすく紹介します!

4. 学資保険のデメリット5選

デメリット①:利率が低すぎる

学資保険の利率は、正直なところ銀行預金並みかそれ以下のことがほとんど。
「保障がついているから安心」とはいえ、10年以上お金を寝かせて、リターンがほぼゼロでは効率が悪すぎます。

デメリット②:途中解約で元本割れする

もしも急な出費やライフスタイルの変化で、途中解約することになった場合、戻ってくるお金がかなり少なくなることが多いです。
数年分の保険料が“ムダ”になってしまうことも。

デメリット③:掛け金が高い

例えば月々1万円前後が一般的な学資保険の掛け金。
「無理なく払えそう」と思っても、家計にゆとりがなくなる原因になっていることもあります。
積立てる金額や期間を見直すことで、もっと効率よくお金を貯める方法があるのに、それに気づかず払い続けているケースも。

デメリット④:柔軟性がない

学資保険は「途中で金額変更」「積立てのペース調整」がほとんどできません。
ライフステージが変わっても、一度契約したプランに縛られることになります。

デメリット⑤:保障内容が限定的

「万が一の保障」がついているとはいえ、保障内容が薄いことも多いです。
死亡保障だけでなく、もっと幅広い保障を考えたい場合は、別途保険を検討する必要があります。

5. 学資保険の代わりになる教育資金の準備法

「学資保険はムダかも…」そう思ったあなたへ。ここでは、学資保険の代わりになる教育資金の準備法を3つご紹介します!どれも柔軟性があって、効率的にお金が増やせる方法なので、自分に合ったものを見つけてくださいね。

1. つみたてNISA(ニーサ)

メリット:運用益に税金がかからず、長期的にお金を増やせる
デメリット:元本保証はなく、市場の変動リスクがある

毎月決まった額をコツコツ積み立て、株式や投資信託で運用する仕組みです。10年以上じっくり積み立てることで、年3~5%程度の利回りが期待でき、学資保険より効率よく資産を増やせるケースが多いですよ。

2. 投資信託(一般NISA+特定口座)

メリット:自分で投資先を選び、非課税枠(一般NISA)で運用できる
デメリット:投資先の知識が必要、非課税枠を超えた分は課税される

「つみたてNISAの非課税枠(年40万円)以上に積み立てたい」「もっと柔軟に売買したい」という場合は、一般NISAや特定口座での投資信託がオススメです。

  • 一般NISA:年間120万円まで運用益が非課税
  • 特定口座(源泉徴収あり):売却時に税金が自動で差し引かれるので確定申告不要

家族4人分を一般NISAで運用すると、例えばお子さんの進学までにまとまった資金を効率よく育てられます。

3. 普通の貯金(定期預金・積立預金)

メリット:元本保証があり、手堅く資金を確保できる
デメリット:利率が超低金利(0.001%~)で、ほとんど増えない

「絶対に減らしたくない!」という方は、やはり銀行預金が安心です。ただ、教育資金をすべて預金でまかなうと増えないので、一部は投資に回し、残りを定期預金で堅実に保管するのがバランス抜群です。

これらの方法を組み合わせれば、学資保険よりも柔軟かつ効率的に教育資金を準備できます。

6. 学資保険が「アリ」なケースとは?

ここまで、学資保険のデメリットや代わりの方法を紹介してきましたが、学資保険が「アリ」なケースもあります!

ケース①:万が一の備えを重視したい人

親にもしものことがあった場合、教育資金を確実に準備したい人には、学資保険の「保険機能」は心強いです。 契約者が亡くなった場合、それ以降の保険料が免除され、子どもが進学するタイミングでしっかり資金が用意できる安心感があります。

ケース②:投資が怖い・リスクを取りたくない人

「お金を増やすより、元本保証が何より大事!」という方には、学資保険も選択肢になります。 ただし、利率が低いので「保障付き貯金」と割り切って使うのがポイントです。

ケース③:団体割引が使える場合

会社の福利厚生などで団体割引が効く学資保険があれば、通常よりお得な条件で契約できる場合も。 その場合は、加入もアリです。

このように、「必要な保障があり、自分に合った内容ならOK」ですが、 「なんとなく安心そうだから」だけで選ぶのはやめましょう!

7. まとめ|教育資金は自分に合った方法でしっかり準備!

ここまで読んで、「じゃあ自分はどうする?」と思った方も多いはず。
結論、教育資金の準備は「自分に合った方法」でOK!

・「絶対に元本割れしたくない」→ 学資保険や預金が向いています。
・「少しでもお金を増やしたい」→ つみたてNISAや投資信託を検討。
・「万が一の保障もほしい」→ 生命保険+貯蓄型で組み合わせるのもアリ。

教育資金は、子どもの将来のための大事なお金。でも、自分たちの生活にムリがない範囲で準備することが一番大切です。

家計の状況やライフプランに合わせて、無理なく、賢く教育資金を積み立てていきましょう!

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